建築

Ahaus No.9 (アーハウス 9号) 特集 風景は成長したか

本や雑誌を見ていて、本筋と関係ないところで気になってそれを辿って行くと意外な発見があるというのがごくたまにあります。そんな時はなんだかとても嬉しい気分になるものです。ついこのあいだ、青森発の建築雑誌Ahausの最新号が約一年ぶりに届きました。年…

陰影のデザイン 都市と建築の照明

照明デザインの第一人者として活躍されている、面出薫さんを中心としたLPA(ライティングプランナーズアソシエイツ)の最新著作兼作品集が先頃刊行された。 ここのところ都市と本の話にこだわりつつ、パリ、ニューヨーク、東京と辿ってきたせいもあって、面出…

建築はいかに社会と回路をつなぐのか

五十嵐太郎さんの新著は、オウム、サイード、アフリカン・アメリカン、ジェンダー、靖国、ゲットー、廃墟… ユダヤ人のゲットーや黒人建築家の歴史から現代の新宗教やグーグルストリートビューまで、建築を通じて「世界」を測定する試みとのこと。 内容は、五…

『子供の科学』で大人になった

この本では、1923年から創刊された『子供の科学』に掲載されていた工作が、当時は読者で工作に夢中になった、現役の「工作少年」たちの手によって再現された作品や、その作り方の解説・工作をしてのひとことなどが収録されています。 『子供の科学』とは科学…

月刊「さかん−左官−」Vol.015 7月号

月刊「さかん」は、その名の通り「左官」をメインにした全国の志高き左官職 人の為の、現在日本で唯一の月刊誌です。 最新号2009年7月号では、長野の土蔵が沢山掲載されています。土蔵を味噌部屋に使用していたり、かいこを育てるまゆ蔵として用途していたり…

磯崎新の建築談議シリーズ 全12巻セット/磯崎新(著) 篠山紀信(写真)

後藤繁雄さんの編集によるヌードの全集的な写真集の刊行やそれにともない美術手帖で特集されるなど、その仕事を再検証されている感ありの篠山紀信さんの写真の膨大な仕事の中で、僕が個人的に一番好きなのは建築がらみのものが多い気がします。『TOKYO NUDO…

Out of the Frame アルメニア共和国の建築と風土

1998年以来数度に渡って、アルメニア共和国での教会建築の調査で撮り続けてきた東京工業大学の篠野志郎教授によるキリスト教建築遺構を収めた写真集。 調査旅行の旅行エッセイ的要素と建築史の調査らしい学術的アプローチとが入り交じった文章が、モノクロ写…